雪山と間取り

 仲間が雪山を作っている間に家を作ろう。そう考えた私はまず、山の設計図及び大量に必要になるであろう『雪』を採りに北国へと旅立った。持てる設計図は全部で三枚。山はデカいので二枚は必要だ。とりあえずムーンブルク島本拠地横の良さげな雪山(下部)の設計図を二枚程取り、その足でからっぽ島に戻って金ゴレを召喚。そのまま素材島『ヒエヒエ島』へと出発した。

何故一度からっぽ島へともどらなければならないのかを説明すると、本編で訪れる島にモンスターは連れていけないからだ。いくら住民たちと信頼を築き上げたとて、モンスターを引き連れて行けばその島の住民たちは驚き戸惑い、恐怖に震えあがってしまう。築き上げた信頼を一瞬で失って出禁にされてしまいかねない。連れて行けないのはそういうことだと勝手に思っている。

金ゴレで雪を大量採取している時、いい感じの樹木を見つけた。通常の木であればビルダーハンマーでまるごと入手できるが、これは樹皮と葉で作られた樹木なのでそのまま持ち帰ることはできない。よって設計図を取った方がよろしかろう。雪山にのみ自然に生える木もあるが、こちらは雪山を歩いているぞという臨場感を味わえる。是非山のてっぺんに立てて歩き回り、雪山の怪モノ探しの雰囲気を味わいたい。そんなわけで設計図ゲット。取ってる時若干金ゴレが邪魔だった。

雪を収集する際に土も大量に採れ、荷物を圧迫して邪魔だったので全てこの島に捨ててきたが、これもまた後々後悔することになる。


雪山と樹木の設計図(下部×2)と大量の雪を手に入れたので、さっそくえんがわ島の北側に設計図を敷いた。

近くに宝箱を置いてその中に必要な素材を詰めておけば、あとは仲間たちがやってくれる。というわけで、ゴキゲンな仲間たちを本拠地から召喚。建築を率先してやってくれるのが『あらくれ』とモンスターだ。このあらくれたちは『あかの開拓地』にて風呂付の個室に住み、昼間から酒を飲んでナイトプールで遊び、バニーちゃんのぱふぱふを楽しんだりと酒池肉林の生活を送っている。その生活模様を一部紹介する。

↑あらくれのお住まい。
それぞれに好みがあり、それに合わせた家を建てると喜ぶ。住民の満足度が高いとハートを落とし、それを集めると素材やアイテムの購入が出来るので、満足度は高いに越したことはない。屋根を付けないのは彼らのただれた生活を観察するためだ。

↑ナイトプール施設
プールにステージ、バーにライブハウスに温泉、マッサージ(ぱふぱふ専用も含む)が完備されている非常に俗な施設。

↑プールの上のステージ。ここでバニーちゃんが踊ってくれる。
↑この日のバニーちゃんはベテラン『オンバ』だった。ぱふぱふルームから出てきてすぐにステージに上がっていたので、他のバニーちゃんたちは有給でも取っていたのだろうか。

そんな生活から一転。何も無い島に呼び寄せられたあらくれたちは、設計図を完成させるまで厳しい環境に身を置くことになる。
食事とトイレと風呂と寝床。最低限の生活保障のみ。それも全て屋外。かつ朝から晩までの重労働。訴えられないか心配だ。まぁ本拠地でも屋根はないので問題ないだろう。

↑心配無用だと言わんばかりに働いてくれるあらくれたち。

↑人間は食事を摂るが、モンスターは休まず働いてくれる。
↑人としての尊厳を問いたくなる労働環境。

人員も確保できたところで、そろそろ本格的に陽太郎ハウスの間取りを掴みたいところ。
公式ブログやゲーム内の会話、縁がわの先輩の情報をまとめると以下の通りである。

①オープニング画面の場所は茶の間である
②縁側から見て茶の間の奥に居間がある
③居間の奥に台所がある
④縁側から見て茶の間の左並びに虎の部屋がある
⑤陽太郎と“私”の部屋からは、他の部屋を通らずに台所や風呂に行くことができる
⑥陽太郎の部屋の箪笥が置かれている側の壁を正面に見た時、“私”の部屋は右隣り、虎の部屋は左側にある
⑦陽太郎の部屋において、虎の部屋があるとされている方向には障子があり、木の陰が映っている(虎の部屋は外ってこと????)
⑧台所、縁側にいると風呂の中での会話が聞こえてくる
⑨台所は三人で作業するには狭い
⑩陽太郎ハウスは人を集められるほど広くなはい

謎解きか?しかし、こうして改めて開発ブログを一から読み返すと忘れていることが多々あり、新鮮な気持ちで新たな気付きを得られた。なんて素晴らしいゲームなんだと感動して拍手喝采が止まらない。間取り、なんとしてでも掴んでみせる…!

そう意気込んで明治中期から大正初期の民家の間取りを検索し、ここがこうならそうなのに、もしかするとここは限りなく正解に近いのでは?しかしここがこうでないと説明がつかないと、散々頭を悩ませた結果出した最初の間取りがこちら。
布団がある場所が“私”の部屋だ。畳の数も予想して置いてみた。
陽太郎と虎の部屋の間に中庭が無いとあの絵は成り立たないので、目印に松の木を置いたらとんでもないことになった。中庭に植物を置くには工夫が必要だ。そして畳の数を忠実にすると、ゲームのシステム上家具が1マス×1マス、畳は1マス×2マスなので家具が置けなくなる。よって畳数は変更せざるを得ない。
最初に決めようと思っていた縁側の木の素材も、どれにしようかまだ迷っている。
↑一番近いのはどれだ?

なんだか煮詰まってきたので、現場のあらくれどもの元へと向かう。
↑作業は順調に進んでいる模様。
↑入浴するあらくれ。
↑疲れたので一緒に寝てみた。

そして翌朝、現場で問題が発生した。朝食を摂った後、作業に取り掛かっているはずのあらくれたちがその辺をぶらぶらしていた。まさかと思い話を聞くと、「『白い岩』がたりねぇ…」とのこと。
じゃあ仕入れて来るから待っててくれと島を出ようとしたその時。船長に「設計図を広げたままじゃ島から出れねぇでやす!」と言われ、設計図が畳まれてしまった。そうなるとどうなるかというと、素材を集めて帰った時に、また同じ場所に寸分違わず同じ設計図を置かなければならない。なんだそんなこと、簡単ではないかとお思いだろう。私もそう思った。しかし、いざやってみると建設中の山の上から最初にここだ!と決めた位置に置くのは意外と難しく、なぜか隣に敷いていたもう一枚の設計図を同じ場所に敷こうとしたら、「そこには置けません!」と言われてあわや大混乱。
さっきは設計図の設計外の部分の隅っこ重ねて置けたのに何故だ!ずらすと設計図と合っていないところを壊すところから始めなくてはならないんだぞ!やるのはあらくれだけどな!

どうしたもんかと悩みつつ、何度か敷いたり閉じたりと繰り返してなんとか事なきを得たが、ここであることに気付いた。

そう、圧倒的人員不足。

山を作るのにあらくれ五人とモンスター二体はかなりのブラック。薄々気付いてはいたが、これでは山の完成は程遠い。そこで人員を大幅に増やすことにした。

あらくれとモンスターを増員し、採取してきた素材も資材箱にぶち込んで、寝床と食料とトイレと風呂も増設し(青空暮らし)、これだけいれば十分だろうと再び陽太郎ハウスへと戻った。しかしまた素材が足りなくなり(よりによって捨ててきた土とまたしても白い岩)、設計図を外しては素材島へ採りに行くというのを、ここでも二回ほどやらかした。設計図に必要数が記されているが、数字が読めないヘボビルダーなので、どんぶり勘定で素材を採っている。「よぉし、こんなもんだろ!」結果足りない。もしくはバカみたいに余る。毎回こう。

はい、陽太郎ハウスに戻ろう。ああでもねぇこうでもねぇと試行錯誤、作っては壊してを繰り返して出来た間取りはこちら。
↑中庭に植えた木が若木だった為育つ誤算
↑眺めそれっぽくない?

木材や風呂とトイレの位置はまだ検討中ではあるが、判明している間取りの状況から導き出した結果こうなった。私にはこの間取り以外思い浮かばないので、これをベースに内装を整え、引き続き試行錯誤しながら陽太郎ハウスを建設していこうと思う。

↑現在の全体図

次回の見どころは『雪山設計ミス』『ご利用は計画的に』『新たな仲間』の三つでお送り致します。お楽しみに!